ペイントボールはオリンピック種目になれるか ?
誰がオリンピック種目を決めるのか?
International Olympic Committee(IOC) が決めるのです。IOC規則(Olympic charter)によると ペイントボールがオリンピック種目に選ばれる為には、“男性の参加者が75国、4つの大陸”と“女性の参加者が40国、3つの大陸”が必要になるそうです。その上で、ペイントボールの国際協会があり、世界共通のイベント、ルール作り、国際的な関係を管理をする事が必要となります。
オリンピック開催毎に、1つか2つのスポーツがデモンストレーション競技としてアピールする事が可能です。そのデモスポーツを決めるのはオリンピック主催国ですが、チャンスがあればデモ競技も将来的に、メダル競技になれる事も可能です。例えば、野球とテニスが1984年ロサンジェルスでデモ競技として行われ、4年後メダル競技になりました。しかし、1992年以来、デモ競技がおこなわれた事がありません。まずはペイントボールがデモ競技として開催される事が大きなチャンスかも知れません。
ペイントボールは条件クリアに近いか?
あともう少しのようです。ペイントボールは40国と4つの大陸に参加者が居るので、それは良いスタートでしょう。ですが、ペイントボールの問題は、大会やルールを管理する国際協会がない事です。オリンピック種目となるには、確実に国際協会が必要です。
これまでに国際協会の設立は何回か試されましたが、なかなか上手くいきませんでした。オリンピックが本気でペイントボールを見てくれる為にはこれが絶対に必要です。きちんとした国際協会が無い限り、前へ進めません。
その問題は何処にあるのでしょうか? ペイントボールはリーグによって、フォーマットやルールが異なっています。例えばアメリカでは一つの国の中でフォーマットが二つに分かれています。同じスポーツなのにフォーマットやルールが別々になっていたら、IOCも本気で見てくれるわけも無いでしょう。
国際リーグ・シリーズ
IOCに見てもらうには、本格的な国際リーグやシリーズを行う必要があります。そのリーグとシリーズは統一されたルール、レベルの分け方、イベントを見守る評議員、審判、それと参加者がいる事が大事なポイントです。ペイントボールシーンの中でNPPLとミレニアムシリーズが国際大会だと認めるかもしれませんが、IOCはおそらく、同じ国ばかりの参加チームを見たくないでしょう。同じ国がいつも優勝するとIOCも良い印象が無いと考えるからです。これは例えば、ソフトボールが外れた時は、アメリカがずっと優勝していたからです。
まだまだある!
条件をクリアしても、確実に決められるわけではありません。物流関係、選手と観客の安全、テレビ放送とか、他のスポーツに比べ、より多くの時間とお金が掛かるなら、断られる可能性が高いです。IOC評議員がそれらの問題に賛成しなければいけません。
可能性
今オリンピックにあるスポーツはペイントボールよりマイナーなスポーツもあるので、それは良い希望です。世界でペイントボールが広がっている事の事実も希望の1つになります。オリンピックでは、ペイントボールの協会が絶えず消えたり新設されたりするのも問題になるようです。ペイントボールがオリンピック種目として現実する為、今にあるペイントボールの業界が一つになる必要があります。このまま何もしなかったら絶対に前へ進めません。その時には 日本や中国、アジアの国々が協力も必要になるでしょう。そしてその時、ペイントボールはただの趣味から、本格的な国際スポーツだと認められるようになるはずです。